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それでもバイクに乗る その2 [壊れたライダー・序編]

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一旦、バイクに乗ると決めたからには実行あるのみです。


とはいえ、障害者がバイクに乗るための最大の問題は身内とお役所です。
どちらにしても、自分の身体でバイクに乗れる事を証明するのは本当に大変です。

特に身内の説得は苦労の連続で、バイクの話を聞いてもらえるまでが一苦労でした。
最初の頃はちょっとでも バイクの話になると、
毎回、「あんな危険な物やめなさい。今度、事故に遭ったら死ぬんだから」
ごもっともです。知人全員からこう言われたもです。

事実、私は右腕以外に脊髄もダメージを受けたので、
再度同じような事故に遭えば、良くて半身不随、悪くてあの世行きが決まっているので、
こう言われるのも無理はないです。

それでも再度バイクに乗ろうとするのですから、我ながら『本物の馬鹿』ですね(笑)

普通ならここでバイクに乗るのを諦らめそうなものですが、
説得続けること数ヶ月、実際に乗ってテストして満足に走れなければ、
バイクにはもう乗らない事を条件に再びバイクに始めました。


一応の了解もでらので、春になると同時に、まずは購入車種の選択です。
色々と試乗(またがり)の結果、250ccのツアラーモデルが腕の負担も少なかったので、
コレに決めました。


ACROSS-1-1017-mini.jpg
スズキ・アクロス250。

メットインのぱかぱかマシンです。さすがSUZUKI製。
比較的軽量で、荷物も積めるし実用性高いのが魅力です。
不人気車で、お値段も安かったし。
あくまでもバイクに乗れるかテストするのが目的なので、実用性と価格は重要です。
乗れないと判断した時は、即時処分するつもりでしたからね。

納車後に再度バイクに乗り始めたのを知った周囲の方たちからは、
「お前は馬鹿か!」と言われたのは、言うまでもありませんが、、、

ちなみに画像は私が乗っていた車両ではなく、ネットから拾ってきました。
この頃はデジカメを持っていないので、当時の写真が残っていないのです、、、


乗り始めるにあたって、1箇所だけ改造しました。
いくら薬指と小指でグリップが握れるといっても、握力の低下で長時間はもたないため、
アクセルグリップとグローブの手のひらに『マジックテープ』を貼り付けました。
コレで保持力が大幅にUPです。
降車時に剥がすのが大変な程ですが(笑)

計画では、フロントブレーキをかける力が足りない時は、
「ブレーキ関係の改造」も予定しましたが、
リヤブレーキ重視の操作なら問題無しだったので、これはノーマルのままです。


いざ乗るまでは不安ばかりで、再び路上を走るまではは恐くて仕方がありませんでしたが、
昔のようにはいかないが、思ったよりはコントロール出来ました。

慣れるまでは広い駐車場で8の字走行や低速一本橋の練習をしましたが、
直ぐに、のんびり走行なら平気で乗れるようになりました。
ちなみにこの時、右腕で動いているのは右手首の一部だけです。

そのため、しっかりニーグリップをしないで左手に力が入っていると、
加速時は左に、減速時は右に車体が流れるという予想外の挙動が起きます。
これは走り出すまで想像していなかったので、とても驚きました。


よく馴れた頃が危ない言いますが、そのとうりです。
事故や怪我をすることはありませんでしたが、
立ちゴケはやりました。
バランスを崩すと、片腕ではバイクを支えられないので止むを得ません。

それと、もう一点。

緊急時の急ブレーキが非常に怖い。
腕を突っ張ることが出来ないので、腹筋・背筋で上半身を保持しないと、
減速のGで一気にタンクに伏せる格好になるので、バイクのコントロールが出来ません。
これは非常に怖かったです。


なにはともあれ、これで『片腕でもバイクに乗れる』ことが証明されました。
乗り始めて2ヵ月後に、前の記事で書いた「右腕が大幅回復の見込み」が分かります。
それ受けて、本格的に『バイク乗り復活計画』が始動します。

次回からの急展開に乞うご期待!
 
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