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片腕の壊れたライダーの話 [事故]

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1995年6月。
交通事故にあい、眼が覚めたら右腕が動かなかった。

脊髄からの神経引抜きで『右腕神経そう麻痺』となり、
突然、片腕が動かなくなったバイク乗りのお話です。

本題へ進む前に、ここで『私の右腕がどうなってしまったか』を書いておきます。

確かに「右腕神経そう麻痺」が原因で動かない間接や、動いても力が入らない部分が多くあります。
でも『片腕の機能全廃』ではありません。

懸命に治療して下さった病院の先生方。
長期のリハビリに付き合ってくれた介護士の皆様。
その他、大勢の方たちの助けのおかげで、
「神経引抜き」の症状としては、異例の機能回復をする事が出来ました。

詳細は後述いたしますが、2013年現在の時点で、
何年もの『機能回復手術とリハビリ』を繰り返して、
握力、筋力は最低レベル、肩の機能は喪失しましたが、
意識して動かそうとすれば『肘と親指、人差し指、それに手首の一部の間接』は動くようになり、
右腕全体では『正常時の50%までの回復』することが出来ました。

結果として、
完全な健常者でもない。
完全な障がい者でもない。
『中途半端な存在』が今の私の立ち位置です。

そんな立場の者が感じた、
事故当日→右腕がまったく動かない日々→手術とリハビリ→ライダー復帰までの日々を、
時系列に沿って書いております。
気が向いたときにでも読んで頂ければ幸いです。


大好きなバイクに乗れないのは辛いです。
でも、身体が不自由な状態でバイクに乗るのは、
健常者と比べれば格段に危険な行動です。

私は不幸にして障害を負ってしまった方に、
『バイクに乗る事を積極的にで勧める』ことはしません。
逆に、中途半端な考えでバイクに乗ろうと言うなら全力で止めさせます。

バイクに乗る事のリスク、自分の身体で何が出来るのか、そして常に死神が傍にいること。
それを理解した上でバイクに乗る事を選んだ方には、
自分の経験した事を伝えて、少しでも安全にバイクに乗れるようになって欲しいと考えます。


思うようにバイクに扱えない、バイクに乗る手段が見付からない、など、
自分一人では解けない問題や悩みを解決して、
1人でも多くの人が、少しでも安全に、再びオートバイを楽しめるようになれたら良いと思います。


過去に障がい者ライダーのHPで公開していた内容(現在閉鎖中)を、
再編集してブログにUPし直しています。

一部に大昔の画像を流用していますので、
見難い箇所もありますが、
どうか、お付き合い下さいm(._.)m
 
<一部修正・追記・2013/12/1>
 
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