一年経過 [腕神経そう麻痺]
あっという間に、事故から一年が経過。
手術で神経移行をした右肘や、
断裂して筋肉や神経で動かなかった他の間接も、再結合し始めており、
術後の回復状況を調べるため、精密検査をしました。
手術前と同じく、MRI、CTスキャン、筋電図、etc。
追加で肺機能を調べるアイソトープ検査もあり、
検査項目が多いので、全部終わるのに数日かかったかな?
でー検査結果がどうなったかというと、、、
前代未聞の脅威の機能回復!
結果をみた関係者全員が驚く事態になりました。
では手術の前と後の検査結果を比較します。
<手術前>
動かせる関節_右中指、人差し指、小指、手首の上・下(これ以外は麻痺し動作不能)
肩から先の皮膚感覚(痛覚・触覚など)を全べて喪失。
<手術後・1年目>
動かせる関節_右中指、人差し指、小指、手首の上・下。
新たに動き出した関節_右親指、人差し指、手首の右へのひねり、肘の曲げ伸ばし、肩の付け根。
回復した皮膚感覚_右中指、人差し指、小指、手のひら、肩から肘にかけての一部。
(親指、人差し指、手の甲、上腕、肩は感覚無し)
新たな障害_右肺・上部1/3が機能不全、左足首に軽い麻痺(神経移行が原因)
事故当初は『神経引抜きだったら右腕全廃の可能性が大きい』と言われていただけに、
正直、このような結果が出るとは予想もしていませんでした。
当然ながら、こんな回復症例も前例は皆無です。
検査中も「あれ?おかしいなー?」と検査の担当者が不思議がっていたので、
てっきり「良い結果が出てないのか、、、」と凹んでいたので、
先生も驚く、私も驚く、何ともいえない空気が流れました。
驚きの回復とはいえ、右手は丸一年も動かなかったので筋肉が激減・畏縮してしまい、
『脳→脊髄→神経→筋肉』と身体を動かす指令が伝わるけど、筋力不足で動きません。
もちろん、右腕が完全回復する事は決してありませんし、
リハビリをしても動かないままの場所や、力の入らない部分も沢山残っています。
(追記、2013年現在でも、右腕は正常時の50%までの回復が精一杯でした)
ここから数年かけて筋力強化のためのリハビリと数度の再手術を繰り返して、
再びバイクに乗れるまにで回復する事になります。
『奇跡は起きます!起こしてみせます!!』
某アニメの主人公も言っていましたね。
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