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えっ?そうなの? [腕神経そう麻痺]

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前回、前々回と真面目に書いておりましたが、
今回からは内容の重さの割りに、軽い語りになるので事前にお知らせします。
呆然とした事故直後と、その後の心境の変化に合わせて文体も徐々に変えています。


事故直後に入院していた病院から、ひとまず退院。
右腕の手術をする慶應病院へ、精密検査のために通います。


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改札出てから徒歩1分。

退院後の一ヶ月は毎週のように慶應病院に検査に通っていました。
この後の手術入院と合わせれば、実質3~4ヶ月入院している事になります。

10数年前だと、神経切断の専門治療が出来るのが、日本に数箇所しかなく、
慶応病院は腕の再生分野のトップです。
事前に「バイクの事故では身体麻痺は多いし、
ここは症例も多いから任せて安心」と聞いていました。

それゆえ、この時点では「ここに任せれば大丈夫」と楽天的に考えていました。


検査もMRIにCTスキャン、筋肉に流れる生態電流を測る筋電図など、
次々と動かない右手を調べ続けました。
そして検査結果が出揃ったので、自分の右腕がどうなっているのか?主治医の先生に尋ねました。

その答えは『神経が切れたのは間違いない。でも正確な状態も何処まで回復するかも分からない』でした。


えっ?そうなの?
じゃあ、右腕が動くようになるか分からないの???


それを質問すると回答は、
『神経切断なのか、脊髄からの神経引抜きなのか、手術で開けてみないと調べられない』との事。

ただの神経断裂なら、回復に時間はかかるけど治療可能。
でも脊髄から神経引抜きだったら、再生方法無し。

『ALL OR NOTHING』

現実は予想以上に厳しかった。
治らないの?右手は使えないままなの?どうなっちゃうの私、、、
突きつけられた事実に、頭が真っ白です。


絶望すると目の前が真っ暗になるのに、考えられないほどの衝撃を受けると頭が真っ白になる。
無駄な知識が増えました。


検査結果に気になる点がるので、来週再検査。
再来週には今後の治療の詳細を説明するので保護者同伴。
1カ月後に手術の予定。
その日は放心状態で帰宅しました。


この日、事故後初めて絶望を感じました。


そして翌週。再度、筋電図の検査です。
その時に知らされたのは、
『症状は神経引抜きなのだけど、なぜか中、薬、小指の3本には動かせそうな結果が出ている』
前例の無い症状で、何が起こっているか想像できないそうです。


さらに翌週。
親と一緒に検査結果と手術内容の説明を受けました。
・脊髄からの神経引抜きの可能性が高い。
・右肩には脱臼防止に金具を入れる。

そして手術中の検査で、指先の関節が動かせる可能性があれば、
右胸の肋間神経を肘の神経につないで曲がるようにする神経移行術を実施。
(肘が曲がると日常生活が格段に楽になるためです)
手術の時間は長時間になる見込み。


ようするに、出たとこ勝負で最善の効果を引き出す手術になります。
結果は誰にも分からない。


ただ幸運を祈るだけしか出来ませんでした。
 
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